タウシュベツ川橋梁:北海道
タウシュベツ川橋梁は、1937年、旧国鉄士幌線の糠平―幌加間に建設された。

ところが1955年に糠平ダムが完成して橋梁周辺が湖底に沈むことになり

士幌線は新線へと切り替えられてしまった。

当然このタウシュベツ川橋梁も使われなくなる。

以来60年以上の間、夏~冬にかけて湖底に沈み、春先に姿を現す、を繰り返し

タウシュベツ川橋梁は少しずつ自然に還ろうとしている。

例年であれば6月頃には沈み始め、10月には完全に水没するという。

私がここを訪れたのは7月の半ばであったが

この年は記録的渇水のため、緑と光あふれる橋梁に出会うことができた。

そのためだろうか、橋梁が生き生きと輝いて見えた。

まさに最高の瞬間に立ち会えたのだ。
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