国民宿舎:福島県
一歩足を踏み入れると、内部はすさまじい有様であった。

館内のほとんどのものが焼け焦げてしまっている。

黒と茶色に支配されたモノクロームの世界。

そのせいで、これらがどういう設備なのか全くわからない。

あまりの火の強さに、消火器も役にはたたなかったようだ・・・

この広い空間は察するに食堂だろうか?

残された生ビールの樽や

その横に配置された調理場跡から類推できる。

調理場の中もまた、まっ黒焦げ。

火災の勢いは相当に強かったものと思われる。

原型をとどめていない器具や設備も数多い。

だが、幸か不幸か廃墟マニアとしてはこれもまた充分に楽しめる。

普通に生きていると、こんな状況を目にすることの方が珍しい。

むしろ普通だったら面白くなかったであろう。
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-東北