国民宿舎:福島県

    

国民宿舎の廃業のきっかけは冬季の水道管の破裂らしい。

31

館内が水浸しになったため、2007年冬から長期の休業を余儀なくされる。

32

そこに追い打ちをかけたのが2008年10月に発生した火災。

33

つまり、出火したのは休業中の出来事だったということになる。

34

火の気は全くなかったことから放火が強く疑われるという。

35

保険金目当てという噂もあるが、現在まで真相は不明だ。

36

一室ずつ分離されていたはずの客室もこのありさま。

37

なんと全ての部屋がつながってしまっている。

38

ぼーっとしていると、ここが和室だとすら気がつかない。

39
そう、この廃墟の魅力は、要素の融合ぶりにあるだろう。

40

ひとたび燃えてしまえば、有機物はほとんどが黒い炭に

41

無機物である金属は赤茶けた金属酸化物へと変化する。

42

それらが渾然一体となって生み出される色気がここにはある。

1 2 3 4

-東北